続。歯の大切さを書きます。
虫歯かもしれない。でも治療は「痛い・怖い」から嫌で歯医者に行けない!
そんなあなたに向けて前回エントリーを書きました。
怖がらずに「歯医者に行こう」がテーマでしたが、今回はこれを書くきっかけとなった「歯根嚢胞(しこんのうほう)」という症状と手術についてです。
【目次】
1.なにはともあれもう一度。歯に「違和感を感じたら歯医者に行こう!」
2.歯根嚢胞(しこんのうほう)って何?歯茎に膿がたまる症状です。
3.いよいよ手術の日「歯根嚢胞(しこんのうほう)」を治す!
4.術後~1日が経ってみて。「嘘やん」って拍子抜けするほど痛みは後を引かないよ!
5.終わりに
1.なにはともあれもう一度。歯に「違和感を感じたら歯医者に行こう!」
ついついだらしなくなりがちな「歯のメンテナンス」怠った結果が虫歯や歯槽膿漏などの病気で現れますが、「歯」は大事な身体の一部。
人間の身体はうまいこと出来ていて、ちょっとした不調であれば「ゆっくり休む」「薬を飲む」などである程度は治るもの。
でも、「歯」はちょっと違うものかも。
大きな病気をしてから「些細なことでも、何かあればすぐ医者へ!」の癖がついています。
セルフメディケーションもアリですが、やっぱり「お医者さん」の専門的な知見と技術に頼ることで「大難を小難に」できますし、保険の効く範囲であれば「お金」もかからない。何よりも「安心」を得られるんですよね。
あ、これ当たり前のことです。
タイトルにもある通り「12年間歯医者さんに行けなかった」私ですが、本気で治療をはじめて2年間治療中にもかかわらず、原因不明・ひょんなことから「歯根嚢胞(しこんのうほう)」にかかりました。
2.歯根嚢胞(しこんのうほう)って何?歯茎に膿がたまる症状です。
歯は歯茎の下のあごの骨に覆われているため、ガッチリしていています。そしてこの病気は、その骨の内部で歯の根の先端部分に骨を溶かしながら膿の袋のような空間を作るのです。この空洞は内部に膿を蓄えながら時間とともに少しずつ大きくなっていきます。これを「歯根嚢胞(しこんのうほう)」と呼びます。
一般にはあまり知られていませんが、実は歯科医院では1日も何人も診ることもある比較的メジャーな病気です。
歯根嚢胞が出来るのは、神経が死んでいる歯か、すでに神経を取った治療を行なっている歯で、生きている歯には起こりません。歯の内部の神経が入っていた空間が汚れて細菌が繁殖し、根の先端から押し出され、そこに膿が溜まっている状態が歯根嚢胞です。
私のケースでいうと、今年の2月に入れたブリッジの土台となっている歯に対してこの「歯根嚢胞(しこんのうほう)」が現れました。
違和感を感じ始めたのが7月13日、ものを噛みにくくなったのが14日、まったく口を閉じれないほど少し「噛んだ」だけでも飛び上がるほど痛くなったのが15日。
もう眠ることができないほど重篤になって歯医者さんに駆け込んだのが16日。
歯医者さんに通った日は、予約でいっぱいの日だったのでまずはレントゲンと症状の確認、「抗生物質」と「痛み止め」をもらう処置で終わりました。
2日後に再診の予約を取って、薬を飲んでみたところ異変が!
「痛み止め」の効果ではないと思いますが、「痛み」がほとんど消えました。
その変わりみるみると左上の歯茎に「膿がたまっていく」自覚症状が現れたのです。
ほっぺたの方に「膿が移動して」という表現が近いです。
頬の方を意識してみると「むくみ」を超えた膨らみ、口内から舌で触ってみると「明らかに歯茎と内頬の隙間を圧迫している「膿」の存在を感じるのです!!こわいー。
3.いよいよ手術の日「歯根嚢胞(しこんのうほう)」を治す!
仕事を早めに切り上げて、歯医者さんに行くころには「膿」がひいていました。
本当は知らぬ間に「膿が割れて口内に流れ込んで飲んでいた」かもしれないですが。
「歯を嚙み合わせられる」程度に痛みが和らいでいたので先生に報告し、予定通り「手術」の開始です。
治療方法は「歯茎を切開して膿を抜き、洗浄をする」と言うもの。
医療ドラマの見すぎかもしれませんが「詳しい術式」の説明を受けたい気持ちもありながら、いざ当日・その場を迎えると緊張のあまり「そんな余裕は。。。ない」のが本当です。
主治医の院長先生は術前に手法を「丁寧」に時間をかけて説明してくれましたが、聞く手の心ここにあらずで。
さていつもの治療台にあるライトより光度を上げるため、よくドラマで見かけるような手術用のライト(複数電球がついたもの)」
歯科用品・技工材料・歯科機器の卸売サイト - Ishiner歯科
このようなものがスタンバイ。
眩しすぎるので、私には「口のところだけ穴の開いた布」がかぶされます。
歯科医(しかい)で「視界(しかい)」を奪われるのは怖い。あ、洒落ですよ。
音や感触を事細かく書くと「見るに堪えられないグログ(グロイブログ)」になってしますので、お花畑をバックにお伝えしたいくらい(には、ならないか) 丸めて書くことにしましょう。
手術そのものについてですが、結論は「ほぼ痛みを感じない。後半感じたけど我慢なるレベル」でした。
「歯茎を切っている」であろう時も「切られている感覚」はなく、振動が加わるとしても頭に響くレベルではありません。
時折焦げる匂いと膿を抜く為に開けられた穴を何かが抜き差しされているような感覚。
これだけは嫌だった。
助手の歯科医さんも「気持ち悪くなったら合図してください」と時折声掛けをしていただきましたが、これは確かに「気分を悪くされる方」いるかも。
最後に4本切った歯茎を縫って40分ほどで手術は終了。
手術を受けた40分間の気分の変化は以下。
①序盤は、これから受ける手術への「不安と恐怖」。
②中盤は、痛みが少ないことへの「安心感」。
③後半は、難しい手術だから手術台高いかもと「財布の心配」1万円しか持ってないよー。
最長で1時間程度と言われていると、「1時間てこんなに?」の長さを感じます。
何よりも「今は痛くないけど、次の瞬間に痛みが襲ってこないかしら?」とハラハラさせられました。
4.術後~1日が経ってみて。「嘘やん」って拍子抜けするほど痛みは後を引かないよ!
術後1時間くらいはなぜか「目頭」がピリピリとかツーンって表現が合うような刺激感が残りました。
血が大量に出ていたのでしょうし、切開をした傷口が疼いた感じでしょうか。
歯茎の痛みについてのネットなどの口コミでは「歯茎に溜まった膿を抜く」手術の後は「結構残るよ(レベルとしては抜歯くらい酷いなんてもの)」ってものが少なくなくて心配していましたが、これも結論を先に言うと「ほとんど感じない程度の痛みと違和感」にすぎません。
痛みについては「ロキソニン」をそれでも術夜・朝・お昼過ぎと3回遠慮なく飲ませてもらいましたが、それで十分耐えられました。
心配していた「食事」も意識して手術した方を使わなければ、歯や根っこ歯茎に負担はかかりません。
ブラッシングやうがいは優しめで刺激を与えないように生活をすれば大丈夫です。
一つだけ「違和感を感じること」が折に触れて口内で舌や内頬に引っかかる「縫合場所の糸」です。
あ、「切ったんだよね」「縫ったんだよね」を触れる「チクチクっとした糸」が想起されるのです。それだけが私にとっては気分が萎える瞬間です。
あと、膿は抜いてもらったものの、「腫れやむくみ」は即日改善は見られないようです。
「膿での膨張感」はありませんが、手術によっていったん傷ついた幹部が再生しようとしている証拠ですから深く心配することはないでしょう。
抜糸はいつかな。。。。
5.終わりに
いかがだったでしょうか。「歯根嚢胞(しこんのうほう)」と、手術の体験記録でした。
思い起こせば、ここまで大がかりではなかったものの、歯医者に一切行かなかった12年間の中でこの「歯根嚢胞(しこんのうほう)」に近い症状はあったような。
「いつの間にか痛みも腫れもひいた」結果オーライにしていましたが、「その、いつの間にか」を待っている余裕は今はありません。
1時間の手術で「痛みや不安」が解消されるなら、こっちを取ります。
歯が痛いと「日常生活」がままならず、「本気でやるべき仕事や勉強」がおぼつかないですからね。
明日は傷口の消毒に行ってきます。ともすればさらに2日後は別の歯の治療の予約を入れていた。この10日間で2日に1回歯医者に行っているんですけど。
ちなみに手術治療代は「4000」円強でした。
歯の治療は時間とお金がバカになりません。
でも、日々どれだけ「歯」を意識して生活しているかで定期検診やメンテナンス程度で済ませられる人もいます。
身体の中で一番「マネジメント力」を試される場所なのかもしれません。
実は私、歯医者に通い始めて一つだけ嫌な癖がつきました。
今、会話している人の「歯」の色や、抜歯後、詰め物の数なんかを見ることです。
これっていやらしい性格なんですが、「自分は治療しているが、この人は治療していないな」とかをジャッジして、自分を戒めています。
「笑顔からこぼれる歯でいたい」もう少し早く気付くべきでした。
今回の治療にあたり丁寧に症状と術内容を説明いただき、極力痛みなく施していただいた院長先生に感謝しております。
mission complete!