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中卒のバカでもわかるマーケティング

デジタルマーケッターを目指す「へっど」が調査・入手したマーケティング技法や 最新トレンドを発信します。時々くじけることもあるけど泣かないもん。

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流通小売業の会計と棚卸の関係を3000文字以内で解説する。

 

昨日、流通小売業の裏側として「棚卸」について触れました。

 

もし流通小売業の会計(売上と原価と儲け算出)の仕組みに興味のある人がいたら、簡単にですが解説したいと思いエントリーを作ることにしました。

※実は昨日の宿題ですΣ(゚Д゚)

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アカデミックで流通小売に特化するので、読み手を選ぶかもW

1.原価率はなぜ変動するのか①「原価は不変」の法則。

売価や在庫の管理をするときに「売価還元法」と言うのがあります。

売上ー原価が利益(儲け)ですが、原価を求める際に在庫売価に対して一定の原価率を乗算して求めるっていう奴です。

 

計算式が細かいので、割愛していきたいのですが「調味料・香辛料」と言う部門があるスーパーの中に存在し、原価率は60%です。と、なっていたとします。

 

棚卸は売価(商品が現時点でレジを通る価格)で行うので、例えば10万円だとすると、原価は6万円、利益(儲け)は4万ね。みたいな計算式。

 

でも、本当はSKU単位で原価率が異なるんです。

「調味料・香辛料」の中の「GABAN(さきほどの)」でも60%だったり、58%になったりします。

 

な・ぜ・か?

 

答えは明日のエントリーで書きますので、異業種の方、売価還元法が分からない方は調べてみてください。

www.headsamurai.com

 

答えは売価決定権は販売店にあり、日々「販売価格は変わる」前提があるからです。

例を挙げると今日は200円(通常販売価格)、明日は190円(お得な3日間限定)、さらに来週の土曜日は170円(日替わり特価品)なんて値段の変化をチラシや店頭で見たことありますよね。

 

基本的に「ある定められた期間は、一定の原価(メーカーさんに支払うお金)」であることが公正な取引上求められますし、販売店側のセールス(値下げ販売)はメーカーにしてみれば「好きにやってもらったらいい」の範疇です。

 

上記の通常販売価格200円の品の原価が140円なら原価率は70%、販売価格170円なら82%(計算式は原価÷販売売価×100)です。

同じ商品でも12%も原価率に差が生じました。

 

販売売価は変動するが、原価は契約に基づき変わらない。

これを「原価不変の法則」と業界で呼ぶところもあります。

 

2.原価率はもうひとつ変動する理由②「セントラルバイイング」。

小売業の事業開始を単純にすると1店舗と1メーカー(または日本だと卸)からはじまります。

 

お店が繁盛して多店舗展開していくうちに、「よく売れる商品」「話題の商品」は他社のお店よりも破格の値段で大量に買い付けて、「売上を取る」ことが出来れば「競争に優位に立てる」のは簡単にイメージできますね。

 

その際、お店とメーカーがWIn&Winの関係でいるために一定のエリアのお店で販売する量をメーカーさんと交渉して、「安い値段で取引させてもらう」ことがあります。

 

これを「セントラルバイイング(中央買付)」と言いますが、結果は販売店側は「圧倒的に安い価格でお客さまに販売しながらも利益を取る」メーカー側は「製造したものを販売店に納品する量を確約(それも大量に)できる」と言う仕組みです。

 

ある時原価150円のものをこの「特別交渉して決めた期間に限り、130円の原価とする」ことです。

 

通常販売価格が200円なら通常の原価率は75%、が特売価格を173円にした場合、従来の150円を原価としたら販売店は利益を大幅に失います(原価率は86%に儲けは14%。通常は25%儲けがある)。

これに対して原価を130円に下げてもらえると、原価率75%で儲けの25%を維持!

さらにはいつもより17円も安くお店に並べていますから、いつもの売れ方の1.2倍売れるなんてことが起こる訳ですね。

 

3.原価も原価率も不変、で、どうしたら利益が確定させるのか??

本来であれば、原価を毎日毎日仕入れる度に足し算して「原価」の合計を出せばいいじゃない?なんて思うかもしれません。

 

ところがチェーンストアの構造はもっと複雑。

いろいろなパターンでモノの出入りが裏側で発生しています(それは別の機会に)。

 

結論からいうと、機械化されて管理させれてきてはいますが、最終的に情報の入力確定者は人間が行っていて、100%の在庫管理が出来ないのが実態。

さらに販売店は、不特定多数の人が出入りする巨大な倉庫のようなもの。

 

万引きする人、壊れて売れなくなるものなどなど「物的損失」もあったりです。

物的損失で言えば、パッケージに痛みが少しだけあるものがあって普通の値段で売れる商品の10%引きで売っています。原価は変わらないけど、販売価格が変わるから原価率がこれも変わる。。。。

 

と、言うことで諸々の理由で売価還元法が出来ました。

 

売価還元法による利益算出をを会計のプロではないので簡略的に仕組みを説明すると。。。

 

①店頭や後方施設ひっくるめて存在する商品すべてを数え上げる

SKU単品で数え上げ、結果の数値はカテゴリー(実際はもっと細かいですが食品なら肉、野菜、魚、日付の早い加工品、日付の長い加工品などなど)

これによって店内の総在庫金額(売価ベース)が確定します。

 

②それぞれのカテゴリーごとに分けられた在庫金額にあらかじめ設定していた原価率を乗じて「原価」を算出する。

肉は◎%、魚は△%とそれぞれに定めた原価率がある(相場みたいなもの。原価率の出し方ももっと細かいですがあります)

 

③出てきた原価を「半期または年間の売上から引く(年間売上ー原価=粗利益)」ことで粗利益を出して、あとは細かい勘定項目を足し引きする。

 

これで最後に経常利益を出して、業績を判断します。

 

4.まとめ

以上が、なぜ「棚卸をするのか?」と小売業では当たり前に変動する「売価」や「原価」があるのにどのように計算して「利益を数字化しているか」についての説明でした。

 

僕の本来の仕事をなにかと捉えると、一つはデータ上の数字(在庫金額)に誤りが起きないように日々正しく出入りしているか管理監督すること、二つ目は自前(うちの従業員が)でやる棚卸部分を間違えなく実施してもらう事です。

 

普段は協力をお願いする部署・従業員のみなさんにも、この時ばかりは「教育・指示・命令」をしなければなりません。

 

1年前は、はじめて「棚卸事務局やるんですが、そもそも入社以来、棚卸に従事したことがありません」みたいな私でしたが、本気で仕事をすることでこうも芯が太くなれました。

 

「30そこそこ生きただけの奴が何を偉そうに」なんて言葉を耳にしますが、僕は同一分野ではありませんが一社一業種でのキャリア13年。

これを誇りに思って日々精進しています。

 

人生を振り返って「たかだか」だと自損してしまうのは、本当に「たかだか(なんの収穫もない)生き方をした結果」かそれとも「謙遜」かわかりませんが、、、胸を張れることは3年でも5年でも10年でも振り返ればいくつもある。

 

その「価値ある事」は自分には「高い・美しい・晴れ晴れしい」ことに捉えられなかったとしても、語れば誰かの心に響くこともあるはず。

 

僕は「組織に守られたい」のではなく「いずれもっと大きな組織を動かすための基盤づくり」としてに高い目標を持って働いている。

 

この言葉で今日のエントリーを締めさせていただきます。

 

mission complete!

 

 

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