「実現したい一つの目標を成し遂げる」ためには「圧倒的数」によるエネルギーが必要。
「1人の100歩よりも100人の1歩が尊い」そんな考え方を教えてもらった経験があります。
認知・賛同の度合いを示すには「どれだけ数の人」が動いているかが、わかりやすい。
デモはわかりやすい「大衆の行動」ですが、「人が多くいる」ことを「集団」と捉えるか「組織」と捉えるかで受け取り方は変わってくるのではないか。
そう思いついたので考えをまとめてみます。
1.人が集まれば「集団」となる、集団になった人には何ができるのか
集団は一般的には2人以上の組織のような人間の集まりであるが、厳密には共通の目的を持ち、目的と目標を共有し、目的と目標達成の為に互助しようと努力し、役割の分担が集団の中に定め、振る舞い方の一定の基準が存在し、集団自己同一視する、と社会心理学においては定義されており、その中でも組織関係、コミュニケーション関係、心理関係だけを挙げて人間関係と呼称する。
集団には個人の気侭な単独行動を規範、約束、慣習などによって抑制し、一定の枠の中にメンバーの行動を同質化しようとする働きがあるため、集団行動や集団態度といった特有の行動、反応を示す。
Wikipedeiaでは集団を「組織のような人間の集まり」と表現しているが、「のような」と書いているからには、区別するポイントがあるようです。
しかし、てんでバラバラだけど「群れ」ているだけとも違う結束力が「集団」にもあります。
集団行動と言っても「望む目標」を統一にして、「集団目標として掲げ」活動をすることを「統制行動」と呼びます。
反面、目的の統一化はされていないもののある心理的な不安などの感情が「非統制行動」としてこれは乱衆化することがあります。
根も葉もない「嘘」や「デマ」が流れる。と言うもの。
前者はポジティブなもの、後者はネガティブなもの。
統治されていようとされていまいと、群衆があるひとつの目標に向けて一斉に行動を開始したら、社会的に大きな現象となります。
では、次に組織を見てみよう。
2.「組織する」とは、どういうことか。実は集まりを進化させ「分業と調整」することだった。
組織は集団や群衆とは区別される。組織には、集団や群衆には存在しない、以下のような特徴がある。
共通の目標[編集]
組織には、組織に属する成員(メンバー)間で共有される、共通の目標が必要である。共通の目標がなければ、同じ時刻・同じ場所に居て同じ行動をとる人々の集まり(例えば劇場に集う観客など)も、組織とは言わない。
分業と調整のメカニズム[編集]
組織には、複数人で共通の目標を達成するにあたって必要な組織全体の仕事やタスクの分業と調整を行うメカニズムが必要である。共通の目標が人々によって共有されていても、個々人が個別的に仕事を遂行するならば、それは組織とは言わない。
- 分業: 組織全体の仕事を分割し、個々人に割り当てること
- 調整: 分割され個々人に割り当てられた仕事を統合し、組織全体の仕事として完成させること
「集団」も「組織」も「複数・団体」で行動するということは共通しましたが、なんとなく見えてきましたね。
深堀していきましょう。
3.Wikipedeiaをコピペして満足しているんじゃねぇ!で?「集団」、「組織」何が違うの?
「集団」と「組織」にはそれぞれ「定義」が存在していることがわかりました。
単なる「類語」ではなく、運営上の違いがあるようです。
ここからは僕の解釈で走っていきます。
例えば「超有名アーティストのHさんが3年ぶりに開催するライブを成功させる」この目的に対して「集団」と「組織」それぞれが取る行動です。
【集団(しゅうだん)】
ライブ当日、超有名アーティストHさんのライブを観るためにA、B、Cさんの3名が集まっていました。
この「集まり」をある事例で例えれば「超有名アーティストHさんのライブを成功させる」と言う目標であれば、「企画側」ではなく、「ファン」を指します。
A、B、Cの3名それぞれに役割が振られている(差別化されている)訳ではありません。
違いがあるのはファン歴や好きな曲など「Hさんのライブに行きたいという理由」だけ。
「超有名アーティストHさん」への思いはAさんは120%、Bさんは70%、Cさんは30%だったりしますが、「ライブの日には一切予定を入れない」「チケットをなんらかの手段で予約する」「会場に時間通りに行く」「集まったほかのファンと一緒に盛り上げる」と言う行動は「集団行動」になりますね。
【組織(そしき)】
一方、会場を前日から貸し切り、会場設営から演出の準備、肝心要の音響のチェックをしているD(会場設営)、E(演出)、F(音響)さんの3人がいました。さらにはチケットを会場付近で販売をするG(会場入り口前)、I(地元商店街)、J(ラジオなどでの出演PR)さんなんかもいます。
こちらは「企画側」です。
組織は、個々の行動・仕事の総和が「成果」とされるため、役割分担が明確で分業し、組織の隙があれば補充するか、誰かをカバーに行かせるピラミッド型の指令系統があります。
決してビジネスに限りませんが「目標達成のために考えられるありとあらゆる要素(落としてはならないところ)を把握し、抜けの無いように、個性を考慮したうえで割り振り実行する」ことが「組織的行動」になります。
どちらもメリットとデメリットがあるのでしょうが、ここまで僕が見えたことを整理しましょう。
4.「集団」も「組織」も到達点とする目標が同じなら、あとはどちら側にいたいかに夢中になればいい。
さらに僕の思考で突っ走りますが、集団も組織もそれぞれ良いところがあり悪いところがあります。
例で挙げた「超有名アーティストHさん」のライブに行った側も企画した側も経験してもいませんが(そもそも架空)、仕分けをしましょう。
ファン(集団)でいることのメリット
好きな事・嫌いな事は、その時その時でファン倶楽部やコミュニティを使ってディスカッションできる。言うだけでHさんの活動(その後方向転換がされ、失敗なんてことがあっても)に対する責任は無い。
感情の赴くままに行動が出来て、仲間を常に増やし続けることが可能。
本当に嫌になっても、「ファンでなくなる」の心のケジメだけでOK。
ファン(集団)でいることのデメリット
今回の件でいえば「有名アーティストH」さんありきの「感動」なので、「Hさんロス」が起これば人生が楽しくなくなる。
非統制行動は無秩序化する可能性がある。
企画側(組織)でいることのメリット
企画提供するマテリアルとして「アーティスト」に直に触れられる機会がある。
アーティストご本人に認められれば「遊び心(自分がやりたいことを含めた)」などの「ヤンチャ」が出来る。
更に認められればクリエイターやディレクターとして、「マテリアルを変えても成功が出来る」ノウハウを築くことになり業界のトップも夢ではない。
企画側(組織)でいることのデメリット
例えば、チケットが売れない、音響のトラブル、演出が会場の作り上で無理などが起こるなど、「目標実現のために携わり、結果を喜び合いたい仕事が出来ない」ことが時としてあることもあるのですが。
ファン側とは違い「一緒に仕事をするパートナー」としての成果を求められますから、「超有名アーティストHさん」のライブ運営に回ると色々な壁にぶつかり、本当に好きな音楽を楽しめないことがある。
ビジネスとしての音楽になる。
5.まとめ
集団と組織の違いについて見てきましたが、わかりやすく言うと「集まりからの抜けやすさ」や「収益・利益を求める姿勢の有無」や「行事の運営の際の立ち位置」の違いと言う事がわかりました。
マーケティング視点で、ジャンルも飛び越えて言うと新日本プロレスの、「ファンとレスラーの交流イベント」に対する企画力はすごい。
かつてはファンがお気に入りのスラーに「直接会場でサインをもらう」この行為はとってもハードルが高かった。
僕がはじめてサインをもらったのは新潟県柏崎市にある総合体育館に来た全日本プロレスの「ジャイアント馬場」さん。
特別サイン・握手会(会費500円)に参加したのはいい思い出。
今年は後楽園ホールの新日本プロレスの大会で、オカダカズチカさん、天山さん&小島さん、鈴木みのるさん、ドラゴン・リー(CMLL)さんから、Tシャツにサインを貰えました。
これらは全て、グッズ販売会と合わせて、購入者には「先着順でレスラーがサインをします!」と言うロイヤリティがあることから、是が非でも会に参加した結果得られたものです。
話を戻して、マーケティングを学ぶと、「自分の売り方」と「依頼の買い方(興味の持てなかった領域は特に)」の「かけひき」なのだということが分かります。
集団も組織も「活動のエネルギー」となっているものは同じ目標があります。
立ち位置として、もし自分が「企画」の側なら全力で仕事をすることで、目標の大成功に導きたい。
「ファン側」なら「とことん騒いで楽しんで」喜びを感じるだけさ。
今回も乱文はありましたが情熱は込められたと思います。
目標を定められたとき、「集団」への参加者であることと、達成するために「組織」へ参画するかと言う選択が迫られるときがある。
今、目の前にはどちらもチラついているんですけど。
どれもこれも「参画(言いたいことを言いながらやることはやる)」側に回りたい。
毎日愚痴りますけど、あー時間が足りない。
mission complete!としていい?